ホルムアルデヒドの濃度を下げるために、部屋の空気は、「1時間に0.5回換気する」ことが建築基準法で義務付けられています。シックハウス症候群への対策として2003年7月にこの基準が義務化されました。

気密や断熱によって冬暖かい住宅は、何もせずにこの基準を守ることができません。
そのため室内換気装置を取り付けることも、建築基準法に定められています。



しかし換気のための継続的なエネルギー消費、住宅内部に埋め込まれた機械の故障・修理が問題です。

エネルギーを使わず、しかもメンテナンスの必要がない室内換気方法はないか?

「形状記憶合金が、温度に反応してスリットを開閉する方式」これが、通気断熱WB工法の基本です。

スリットによって対流を調整された上昇気流が、部屋の壁の裏側を流れているのです。

「部屋の壁全体が換気機能を持つ工法」これが通気断熱WB工法です。




通気断熱WB工法は、室内換気装置を使わずに「1時間に0.5回の換気」を実現しました。

平成18年8月11日 国土交通省は、通気断熱WB工法の換気性能を評価して「室内換気装置を付ける義務の無い工法」として「特別大臣認定」を行いました。



通気断熱WB工法は、シンプルな装置を使い空気をコントロールすることで、住宅のエネルギー消費を押さえます。冬は空気を滞留させ、夏は空気を排出して断熱します。気密を高めることはせず、そのかわり室内の空気の環流によって寒さを防ぎます。

冷房に使われる電力、暖房に使われる灯油、これをみんながさまざまな工夫でその消費を押さえることができれば、私たちの大切な地球の環境が守られるのではないでしょうか。

また断熱や気密を高めるために使われる各種の断熱材の多くは石油から作られています。
数十年後住宅が建て替えられ、これらの資材が廃棄される時に、必ず地球にダメージを与える結果となります。

通気断熱WB工法では、綺麗な空気で暖かく、しかも地球に優しい住宅を目指します。



松澤工務店のある長野市周辺の里山にも、あちこちに放置された杉山が残っています。

手入れをされていない杉材は商品とはならないのが現状です。松澤工務店はこの杉材を買い取り、住宅外壁の下地材として利用しています。目的は「空気清浄」と「耐震強化」です。

松澤工務店は里山の再生をはかると共に、住宅性能の向上を実現させました。