
まるで魔法瓶の様な住宅は、ストーブ一つで家全体が暖かい。1階と2階が吹き抜けで暖房が家の隅々に行き渡る家。1980年以前の住宅と比較するとまるで夢のような高気密・高断熱住宅が完成しました。当然気密が高いため、計画換気が建築基準法で定められています。家の空気が2時間で1回入れ替わるための機械換気。
これは大変な設備とランニングコストがかかります。しかし高気密住宅ではこれを取り付けなければ、中で生活する人は大変なことになってしまいます。そのため多くのハウスメーカーは、給気と排気のダクトを部屋の天井に取り付けて、換気をしています。換気扇の性能値からすると、家の空気は2時間で1回入れ替わることになっています。
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しかし、部屋の空気を天井扇などでかき回さない限り、空気は入り口から出口まで最短距離を移動します。高気密であればあるほど、他からの空気の流れは無いので、その流れは直線的です。
天井から給気して天井から排気される場合、床に近い部分の空気はそのまま残ります。 |
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また部屋の隅から給気された空気が、対角線上に部屋の反対側の隅へと空気が流れた場合、反対側の部屋の隅の空気も取り残されます。
居間から給気され、廊下を通って浴室やトイレなどから排出される場合は、空気の通り道から除外される部分はもっと多くなるでしょう。
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軒先から吸気した空気を、屋根の下を通して暖めてから天井裏に集め、それを床下に送風する工法。床のあちこちにある送風口から給気される工法があります。実は天井裏は、合板を最も多用してある所です。当然シックハウスの原因となる物質の濃度は高くなっています。太陽で暖まった天井裏の合板からは、さぞや大量の有害物質が揮発しているはずです。
 
1-製品の故障
天井裏にある機械、それを修理するのは大変な作業になります。短くて5〜6年、長く持った10年以上前の機械は、メンテナンスに十分な配慮をしてありません。場合によっては、交換。300万円の見積がでます。
ダクト内の汚染も深刻です。
2-ホテルのような乾燥空調
FFファンヒーターのような乾燥した空気がダクトから送られてきます。高気密では湿度の調整ができません。従ってのどが乾燥したりして、加湿器を使うようになります。
3-家計に響く空調コスト
夏の冷房、冬の暖房すべて電力を使うシステムで行う高気密住宅。冷房も暖房も部屋ごとではなく、家全体に行わなければ効果がありません。これを止めてしまえば、電気代が浮く。と言うことで開口部の小さい気密住宅の窓を開け放って生活する。これでは、せっかくのシステムも無駄になってしまいます。
 
石膏ボードとは、石膏を紙でサンドイッチにして乾燥させた建材です。通常の部屋の場合、内壁はほとんど石膏ボードを下地材として使い、その上に壁紙を貼っています。部屋の四方を囲む石膏ボードは実は通気性が高い資材なのです。洋室の場合は、天井も石膏ボードが使われています。そして接着剤など有害物質を発生させるどころか、吸収する機能があります。石膏ボートの専門メーカーの吉野石膏のホームページをご覧下さい。
高気密住宅では、この石膏ボードの性能を全く活かさない施工をしています。表面は、空気を全く通さないビニールクロスを張り、その裏側には防湿気密シートを貼っています。これでは、石膏ボードのせっかくの長所が活かされずにいます。しかし高気密高断熱住宅では、結露を防ぎ気密を保つために仕方のないことです。
石膏ボードが簡単に空気を通す実験をしてみました。右が石膏ボードに仕上げ材としてビニールクロス、左が石膏ボードに、透湿クロスを貼ってあります。下のコップにお湯を入れて数分、透湿クロスを貼った石膏ボードは、上のコップに水蒸気を通過させ、コップの内側に曇りが出ました。しかし気密住宅で使われるビニールクロスを貼った石膏ボードは、水蒸気を通過させることはできませんでした。
ミクロン単位の顕微鏡の世界では、私たちが目で見ることができない常識があるのです。石膏ボードの隙間は1/1,000ミリです。対する水やホルムアルデヒドの分子は、1/10,000,000ミリの大きさです。絵にするとこんな感じ。


通気断熱WB工法は、唯一機械換気をせず自然に家の空気を入れ換えることができる工法として、国土交通大臣から特別に認定を受けた工法です。
部屋の四方を囲む石膏ボード、この通気性を活かして、壁内を排気ダクトとして使います。高気密工法ではないので、気密を保つために使われた、防湿気密シートを廃止。裏にカビが発生しても気密を保つために使われていたビニールの壁紙を、通気性のある壁紙に変えました。
信州大学が行った「ホルムアルデヒド濃度」の測定実験の下記のグラフを御覧下さい。測定実験は2000年9月19日〜10月10日までの3週間。残暑の暑い時期で、揮発性の高いホルムアルデヒドの濃度が最も高いが時期に測定が行われました。グラフで示すように最初の24時間でホルムアルデヒド濃度が1/11に減少し、厚生労働省の指針値を下回っています。高気密住宅に比べると、通気断熱WB工法の呼吸する家がいかに健康な住宅であるかが分かります。

シックハウス症候群の原因となる化学物質は、濃度の高い所から低い所に流れる特性があります。壁内の換気を良くし、化学物質の濃度を室内よりも低くすることで、有害物質は石膏ボードを透過して、壁内に出て行きます。湿気も湿度の高い所から低い所に出て行くのです。そして、部屋の空気を専用のファン「ヨドマーズ」によって循環させます。
石膏ボードの特性を活かし、温度で伸縮する形状記憶合金を使って空気をコントロールする通気断熱WB工法。その詳細は下記のボタンでご覧下さい。
壁内の通気をコントロールし、内壁の四方を囲む石膏ボードの通気性を利用した通気断熱WB工法が日本全国で注目されています。「透過のちから」それは、石膏ボードの特性を利用した通気コントロールの卓越したシステムの特長です。人工的な技術を無理矢理組み合わせてつくられた高気密高断熱住宅、それは対処療法から生まれたシステムです。高温多湿の日本住宅を、自然な形で改良した工法が通気断熱WB工法なのです。
高気密とシックハウス症候群の関係で、通気断熱WB工法の断熱性能のお話しをしませんでしたが、通気断熱WB工法は、夏と冬二つの季節で、家の外壁側で断熱します。その技術はより自然で、今までの日本の住宅の長所を生かす構造で効果を発揮します。
夏の暑い日差し、通気断熱WB工法では外壁と屋根の下に通気層をもうけて、暖まった空気を上昇気流にして外に排出します。太陽で焼かれた屋根や外壁からの熱い輻射熱が、部屋の壁や天井から伝わってくることはありません。冬は壁内の通気層の外側に断熱材を張り、壁内の通気層も一時的に通気を止めて、壁内の空気も断熱層として使います。太陽で壁が暖められる日中に、壁内の空気は天井裏に上昇し、棟のハットヘルスから屋外に排出されます。
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